悠久の時を刻む苔むす森。静寂の中に響くせせらぎと、生命の息吹。神聖なる屋久島の神秘へとご案内します。
ヨコヤマ ノリアキ
横山 典明
苔を愛し、屋久島の森を知り尽くした山岳ガイド。屋久島の奥深い自然に魅了され、長年にわたりこの神秘の島を案内してきました。歩くたびに新たな発見があり、同じ道でも季節や天候によって異なる表情を見せる屋久島。その魅力を最大限に感じていただけるよう、ただ道を案内するだけでなく、森の声に耳を澄ませ、苔や木々が語る物語をお伝えします。
屋久島は鹿児島県に属する美しい島で、豊かな自然と神秘的な雰囲気に包まれた特別な場所です。1993年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、日本の貴重な自然が今もなお大切に守られています。
樹齢数千年といわれる縄文杉をはじめ、屋久杉と呼ばれる巨大な杉が生い茂る。特に「もののけ姫」のモデルになったとされる白谷雲水峡は幻想的。
「ひと月に35日雨が降る」とも言われるほど、屋久島は降水量が多いことで知られています。そのおかげで、島全体が豊かな水に恵まれ、苔むした美しい森や清流が生まれています。
屋久島には、九州最高峰の**宮之浦岳(標高1,936m)**や、縄文杉へのトレッキングルートなど、初心者から上級者まで楽しめる登山道が多数あります。雄大な自然の中でのトレッキングは、訪れる人に特別な体験を提供します。
屋久島の周囲には透き通った美しい海が広がっており、シュノーケリングやダイビングを楽しむことができます。また、ウミガメの産卵地としても知られ、自然と触れ合う貴重な機会に恵まれています。
屋久島では、地元で獲れるトビウオや首折れサバといった新鮮な海産物を味わうことができます。また、屋久島産の芋焼酎も有名で、豊かな自然の恵みを感じられる食文化が楽しめます。
屋久島の森を歩くと、足元には一面に広がる苔のじゅうたん。この苔こそが、屋久島の豊かな生態系を支える重要な存在です。雨を蓄え、空気を浄化し、倒木の上に新たな命を芽吹かせる。屋久島の森は、古いものが新しいものへと受け継がれる「生命の循環」を繰り返しています。この島の森が長い年月をかけて作り上げた、奇跡のような生態系にぜひ触れてみてください。
屋久島には、古くから神が宿るとされる森が広がっています。日本神話では、この島に住む神々が自然を守り、人々の暮らしと共にあったと語られています。屋久島の森に足を踏み入れる際は、そこに息づく生命や神々への敬意を忘れずに。静かに歩き、自然の声に耳を澄ませることで、森とひとつになれる瞬間が訪れるはずです。
鹿児島本土から屋久島へのトンネルや橋はなく、陸路で行くことはできません。東京からはまず鹿児島を目指し、鹿児島で屋久島行きの飛行機または船に乗り継ぎます。※大阪(伊丹)空港および福岡空港からは、JALグループの日本エアコミューター(JAC)が屋久島行きの直行便を運航しており、直接アクセスできます。東京からも、飛行機で大阪(伊丹)または福岡空港を乗り継いで屋久島へアクセスできます。
鹿児島から屋久島へ行くには、以下の3つの方法があります。
1.飛行機:鹿児島空港から屋久島空港への便が運航されています。2.高速船:鹿児島本港(南埠頭)から高速船が運航されています。3.フェリー:フェリーも運航されていますが、現在機器故障によりしばらくの間、運休しています。
屋久島まで飛行機を利用する場合、屋久島空港に乗り入れしている航空会社はJALグループの日本エアコミューター(JAC)のみで、鹿児島空港内での乗り継ぎが便利です。船を利用する場合、鹿児島空港から鹿児島市内までの移動が必要です。また、港に到着した後は乗り場を間違えないよう、乗り継ぎ時間として2時間以上の余裕を持つスケジュールをおすすめします。
詳しくは、観光協会や各交通機関の公式サイトをご確認ください。
神秘を歩く、屋久島の旅へ。
Walk Through the Mystery of Yakushima.
屋久島の有名山岳ガイド
山岳ガイド 横山 典明
〒891-4205鹿児島県 熊毛郡 屋久島町宮之浦 2395-75
\まずはご相談ください/
※ご予約はお早めに。最大1年先まで承ります。
「屋久島物語 ~ユキとYAKUSHIMAの神~」発売中
奇跡の島「屋久島」の魅力を描いた物語。長年、屋久島のガイドとして活動してきた著者だからこそ紡げる、森の躍動感と歴史の息吹。
余命わずかな娘・ユキを救うため、母は最後の望みを託して屋久島へ。神秘の森に宿る存在と出会い、運命が動き出す――。
後半には**「屋久島の知識と用語解説」**を収録。屋久島の森や苔、神秘の力を感じる一冊です。
▲画像クリックで販売ページへ移動します。